さまざまなポジションを器用にこなすMF太田徹郎=沖縄県の読谷村陸上競技場

■背番号19 得点につながるプレーを

 下部組織を含め12年間過ごした柏を退団、鳥栖での勝負を決意して加入した。前線から中盤、サイドバックと、さまざまなポジションを起用にこなすユーティリティープレーヤーで、J1通算93試合18得点。「派手なプレーができるタイプではない。アシストで貢献できれば」と抱負を語る。

 茨城県出身の27歳。四つ年上の兄の影響で小学1年でサッカーを始めた。4年の秋に柏の下部組織に入りU-18まで過ごしたが、順風満帆ではなかった。U-12セレクションは一度落ちた後、再挑戦で合格。加入後も常にスタメンだったわけではない。高校3年で参加したトップチームの練習では「レベルの違いを思い知らされ」、トップ昇格は果たせなかった。

 それでも、当時の吉田達磨コーチ(現甲府監督)の勧めで、2008年にJ2山形に加入。5年間、プロとして経験を積み上げて柏に“復帰”し、途中出場が多いものの勝負強さを発揮してきた。昨季もわずか5試合の出場にとどまったが、「コーチが見捨てずにいてくれたから腐らなかった」と話す。

 そんな“苦労人”だけに、古巣が相手のリーグ開幕戦に向けて「わくわくした気持ち」とモチベーションは高い。「ゴールを決めて勝つのがベスト。何より得点につながるプレーをして、勝つことをイメージしている」

 12年分の恩返しのため、まずはチーム内の競争を勝ち抜く覚悟だ。

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 フィッカデンティ体制の2年目がスタートしたサガン鳥栖。タイトル奪取を目指すチームでポジション獲得を目指す新加入選手を紹介する。

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