自民党は、次期衆院選後の取り組みとして、初当選した新人議員向けに国会議員の心構えや政府、与党の政策決定の仕組みなど、議員の「イロハ」を伝授する研修制度を設ける検討を始めた。政治経験がなく、公募で選ばれる若手議員が増え、資質向上には基礎から教え込むシステムが不可欠と判断した。不倫や金銭トラブルなどの問題が相次いだことも背景。同党筋が21日明らかにした。

 党の「人材育成検討プロジェクトチーム」(主査・奥野信亮人事委員長)が計7回の研修メニューを盛り込んだ提言の作成を進めており、月内にも二階俊博幹事長に提出する見通し。対象は、次期衆院選以降の国政選挙で初当選した議員とする。党関係者は「情けない話だが、過去と同じ轍(てつ)を踏まないためには、やむを得ない」と説明する。

 研修メニューとしては、首相や幹事長が講師となり「党の基本理念や議員の心得」をたたき込むところからスタート。国対委員長が予算や法律が成立するまでの国会審議の流れを紹介し、野党との交渉術などを講義する。政治資金収支報告書を巡る問題などが後を絶たない現状も踏まえ、法令順守の重要性も訴える。

 選挙活動をにらみ、会員制交流サイト(SNS)などインターネットの活用法や、マスコミ対応のノウハウも指南する。

 都道府県連所属の地方議員がインターネットで研修を視聴できるシステムの構築も検討する。【共同】

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