■女性、若者向け増加 

 日本政策金融公庫が2016年度に実施した佐賀県内での創業融資件数は、前年度比41・7%増の180件で、同公庫となった08年度以降最高だった。融資総額は同30・4%増の11億4200万円で、過去2番目の高水準。若年層や女性向けの融資が増えており、日銀の金融緩和政策による金利低下やインターネットの普及など経営環境の変化が創業を後押ししている。

 創業者を年代別にみると、30~40歳未満が73件で最も多く、40~50歳未満49件、50歳以上33件と続いた。30歳未満の若年層は25件と前年度から2・2倍に増え、女性は35・3%増の46件だった。

 業種別では、美容が14件で最多。居酒屋・バー13件、マッサージ8件、エステサロン6件などが続き、大型の設備投資を必要としないサービス業への融資が目立った。

 日本政策金融公庫佐賀支店はインターネットの普及により、創業に必要な経営資源が整いやすくなっているとして、「ネットで仕事を発注するクラウドソーシングや、シェアオフィスの利用などで創業のハードルが下がっている」と融資増の要因を指摘する。女性向け融資については「出産や育児が一段落し、キャリアを生かす手段として起業するケースも目立つ」と説明する。本年度は若年層や女性を対象にした創業相談会を実施する計画で、「潜在的なニーズを掘り起こしていきたい」と話している。

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