冬季のアイスクリームの販売額が伸びている。メーカー各社が投入した濃厚な味わいの商品が、「寒い季節でも食べたい」という欲求に火を付けたようだ。

 市場調査会社インテージ(東京)の調べによると、下半期(10月から翌年3月)のアイス市場の規模は2011~12年の1024億円から、15~16年は1305億円に成長した。特に12月の伸びが目立つ。販売額は夏季に及ばないものの、市場の拡大を支えている。

 森永乳業が昨年10月に20~60代の男女約千人に実施した調査によると、冬でもアイスを食べたい人の比率は98・4%に上った。理由を複数回答で尋ねたところ、54・9%が「部屋が暖まると冷たい食べ物が欲しくなるから」と答えた。

 冬は食感がなめらかで味が濃厚なタイプが好まれるといい、森永乳業、明治、江崎グリコといった大手はここ数年、チョコレートや生クリームをぜいたくに使った単価の高い新商品を開発してきた。

 明治によると、冬アイスの平均購入額は40~60代の女性が高く、150円を超す商品に人気が集まっている。森永乳業は「冬アイスは生活に定着している。まだ市場を広げる余地はある」(広報)と分析している。【共同】

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