生前退位の背景や今後の皇室の課題などについて講演した静岡福祉大学の小田部雄次教授=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

■皇室存続の課題も

 佐賀政経懇話会(佐賀新聞社主催)の5月例会が23日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次教授が「『お言葉』の意味とこれからの皇室」の演題で講演し、天皇陛下が退位の意向を表明した背景や、今後の皇室存続の課題を解説した。

 小田部氏は、天皇陛下が昨年8月、生前退位を望まれた背景について、多すぎる公務を減らせなかったことや、「行事の手順を間違えたり、お言葉を忘れてしまうことがあった」と公式行事でミスが続いたことを挙げた。秋篠宮さまの天皇定年制に関する発言や、天皇陛下が光格天皇の譲位について調査を命じられたことを紹介し「5~6年前から退位に向けての議論が始まっていた」と述べた。

 「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」のメンバー構成に触れ、「一代限りの特措法を追認させる人選」と指摘。公務を減らし、国事行為に専念してもらうという意見に対しては「公務は減らせない」との見方を示した。

 今後の皇室の課題では、「(皇位継承順位第1位となる)秋篠宮家の財政問題をどうするか。眞子さま婚約など今後の減少が予想される女性皇族の処遇も見えない」と語った。

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