朝倉市・松末小学校ゆかりの門柱、白石町に漂着

■「復興の励みに」返還へ

 九州北部の豪雨被災地の一つ、福岡県朝倉市の松末(ますえ)小学校ゆかりの品とみられる木製の門柱が、杵島郡白石町の有明海沿岸に流れ着いた。町職員が11日に発見して引き揚げた。同校は被害が大きかった地域にあり、返還できる状況が整うまで白石町で保管する。

 門柱は長さ約3メートル、根元の直径約40センチ。漂着物の調査をしていた町職員が11日、新拓排水機場の導流堤の内側で見つけた。無数の流木に交じり、「杷木町立松末小学校」と彫られた面を上にして浮いていた。市町合併前の杷木町時代に使用されていた門柱と推測でき、被災時の保管状況は不明だが、筑後川から有明海に流出したとみられる。

 大人が6人がかりでやっと持ち上げられる重さで、潮が引いたときを見計らって回収した。朝倉市教育委員会に、受け入れが可能になり次第届けるとメールで伝えたところ、「校長が大変喜んでいた」と感謝する返信があったという。

 農村整備課の溝口康孝さん(44)は「捨てずにいたということは、地域の人たちの思いが詰まった門柱だと思う。復興の励みになるように、届けられる日が早く訪れてほしい」と話す。

 松末小は今月5日、周囲が冠水し、児童ら約50人が校内で一晩を明かした。校舎は使用できなくなり、朝倉市は別の小学校の運動場にプレハブの仮設校舎を建設する計画を進めている。

 白石町の職員有志15人は16日、災害ボランティアとして朝倉市を訪れ、割り当てられた杷木地区で復旧作業をした。

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