22日、中村芳夫駐バチカン大使公邸で開かれたお茶会で、スロベニア大使夫人(中央)に唐津焼について説明する中里太郎右衛門さん(右)(共同)

 【ローマ共同】日本とバチカンの国交樹立75周年を記念し、中村芳夫駐バチカン大使公邸で22日、お茶会が開かれた。茶道裏千家ローマ出張所の野尻命子さん(81)がお点前を披露。バチカン高官や在バチカン各国外交団ら約100人の出席者に唐津焼の器でお茶を振る舞い、日本の伝統文化を紹介した。

 初めてお茶を試したというウルグアイのグズマン・カリキリ駐バチカン大使は「とてもおいしい。日本人の心が感じられた」と笑顔で話した。

 唐津焼の十四代中里太郎右衛門さん(60)は自作の茶わんや祖父、父の作品を手に、400年以上続く唐津焼の歴史を紹介し「ひび割れの中にお茶が染み込み、使っていくうちに色や雰囲気が変化する」と説明した。

 スロベニア大使夫人のテア・クンステルユさんは「親から子に引き継がれる陶芸の歴史は興味深い」と語り、唐津焼の手触りを楽しんでいた。

 唐津市出身のしの笛奏者、佐藤和哉さん(35)も祭り「唐津くんち」のおはやし曲を演奏し、茶会を盛り上げた。

 中村大使は「福者に列せられたキリシタン大名の高山右近も茶を楽しんだ」と茶道とカトリックの関連に触れ、日本とバチカンのさらなる交流の発展に期待を込めた。

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