伊藤太陽さん

■ヒマワリの種で福島と交流活動

 福島からヒマワリの種を購入し、地域で育てて、再び種を福島に送る「福島ひまわり里親プロジェクト」に携わった。集まる種が年々増え、小さな力が大きな力になるのを感じた。

 「東日本大震災が起きた6年前はまだ小学生。何が起きたのか、実感はなかった。中学生になって、プロジェクトを通して福島や東北の実情を知るうちに、少しでもできることをやっていこうと思った」

 原発事故で避難した子どもへの「震災いじめ」が相次いで表面化し、同世代として心を痛めている。

 「どんなひどいことを言われたのか、ニュースで見た。その子たちは何も悪いことはしていない。地震が起きた場所にいただけ。知らないことがいじめや差別を生み出す。東北の人がどんな思いでどんな暮らしをしているか知ったら、いじめはなくなると思う」

 この春に卒業した浜玉中学校は、国立ハンセン病療養所菊池恵楓(けいふう)園との交流を続けている。いわれなき差別で、ふるさとを離れることを余儀なくされた人たちの境遇を学んでいる。

 「ふるさとはかけがえのない場所。そこを離れて、偏見や差別にさらされて、人生まで変えられたらたまらない。震災もハンセン病も、事実を語り継いで無知をなくさないといけない。高校でも活動を続けたい」

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