民間業者がドローンを飛ばし、対岸にリードロープを運ぶ訓練に取り組んだ=鹿島市の中木庭ダム周辺

 佐賀県は24日、災害時に小型無人機「ドローン」を活用する協定を結んだ民間業者と連携し、鹿島市の中木庭ダム周辺で災害対策訓練を実施した。協定に基づく訓練は初めて。杵藤地区広域消防本部の隊員が業者と協力し、ドローンによる現場付近の情報収集や救援物資の輸送に当たった。

 協定を結んでいる佐賀市の島内エンジニアと富士建がドローンや映像中継システム、ミズが医薬品などを準備した。

 訓練は土砂崩れなどで住宅が被災、周辺の道路が寸断されたと想定。杵藤消防からの要請を受け、県を通じて業者が駆け付けたとした。業者は目的別に大小のドローンを使い分け、河川の対岸にいる要救助者には医薬品や水など計4キロの救援物資を輸送した。負傷者救助ではドローンでリードロープを運び、救助用ロープを渡す訓練もした。

 参加した武雄消防署の永石哲也さん(34)は「これまでドローンが活用できるか未知数だったが、救助の一手段として使えるという実感につながった」と語り、県消防防災課の三角治副課長は「訓練の積み重ねが災害時に役立つ。民間との取り組みをこれからも広げていきたい」と話した。

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