■「丁寧に議論意見集約」

 「疑問晴れぬ知事追及」

 玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働を巡る動きは、山口祥義知事の臨時県議会招集で県議会にボールが投げられた格好になった。広く意見を聴く委員会や県民説明会、県内20市町の首長との意見交換と手順を踏んできた議論を踏まえ、「しっかりと向き合って判断する」と受け止める会派がある一方、反対の会派は「まだ県民の疑問は晴らされてない」と知事を追及する姿勢を強める。

 最大会派の自民党。「賛成」の立場とされるが、石井秀夫議員団会長は「地区によって意見が違う。丁寧に議論して集約していく」と強調する。「特別委員会でも委員長が『議論は尽くした』としており、議会としてしっかりと意思表示をしなければならない」。意思表示の形式は「決議などがあるが議論はこれから」と述べるにとどめた。

 公明も安全性確保と地元理解を条件に容認の立場。中本正一県議は「プロセスを経て『議会の意見を聞きたい』とのことなので、しっかりと向き合う」と話す。

 一方、県民ネットの江口善紀県議(民進)は、定例議会閉会直後の招集表明に「なぜ6月議会では駄目なのか、少なくとも2月議会の議論で見通しを示す必要があった」と不信感を募らせる。徳光清孝県議(社民)も、2月議会で再稼働容認の意見がなかったことを念頭に「特別委員会の開催を求める」と訴える。

 反対を貫く共産の武藤明美県議は「議論が尽くされたとは言えず、臨時議会を開くべきではないと議長に申し上げた」とし、「県民説明会でもほとんど反対意見で、どういう点でそういう判断になったのか、突き詰めて質問したい」と語気を強めた。

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