長崎市で見つかった、草食恐竜「ハドロサウルス」に近い種類の歯の化石=福井県立恐竜博物館

 福井県立恐竜博物館(同県勝山市)と長崎市は18日、長崎市の長崎半島西岸にある約8100万年前の白亜紀後期の地層から、草食恐竜「ハドロサウルス」に近い種類の歯の化石が35個見つかったと発表した。

 ハドロサウルスは平たい口や奥にびっしりと並んだ歯が特徴で「カモノハシ恐竜」として知られる。35個のうち34個は半径数メートルの範囲で見つかった。恐竜博物館は「付近にたくさんの恐竜が生息していたと推察できる。周囲の動植物の化石も見つかれば、当時の生態を復元できる」としている。

 恐竜博物館によると、見つかった化石は、最も大きいもので高さ1・7センチ、縦横それぞれ1センチ程度。かみ合わせの面がくぼんでいるか水平で、歯根が二つに分かれていないといった特徴から草食の「鳥脚類」の歯と判明。見つかった地層の年代などから、ハドロサウルスに近い種類と考えられるという。

 歯はすり減ると、新しい歯に押し出されて抜け、次々と入れ替わる。今回の歯はいずれも摩耗しており、自然に抜け落ちたものとみられる。

 化石は、20日から23日まで長崎市軍艦島資料館で、25日から9月18日まで長崎市科学館で展示。恐竜博物館では今月19日から複製6点を展示する。

 ハドロサウルスの仲間の化石は、長崎のほかに北海道や岩手県など6道県で見つかり、北海道むかわ町では全身骨格が見つかっている。【共同】

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