佐賀県の副島良彦副知事らに技術評価委員会の結果について説明する国交省の江口秀二大臣官房技術審議官(左奥)=佐賀県庁

■県にフリーゲージ評価報告

 九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、国土交通省は19日、佐賀県の副島良彦副知事に2022年度の暫定開業時の先行車導入が困難となった現状について説明した。与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム検討委員会が、JR九州、佐賀、長崎両県の意見を踏まえて今後の方針を検討する予定で、国交省は「その議論を踏まえて対応する」とした。

 江口秀二大臣官房技術審議官、岸谷克己施設課長ら3人が佐賀県庁を訪れ、昨年12月から約4カ月間実施した検証走行試験の結果や、14日に開かれた専門家による技術評価委員会の評価を示した。

 副島副知事は「(佐賀、長崎県など)6者合意で盛り込まれた22年度の暫定開業は予定通りなのか」などと質問、江口審議官は「22年度の武雄温泉駅の対面乗り換え(での開業)はしっかり進める」と答えた。

 新たな摩耗対策の効果検証まで「年単位になる」としていることに関し、江口審議官は「3年、5年とかそういうことではなくて、1年とか。何カ月単位ではないということ」と述べた。経済性では「製造費はある程度かかると想定していたが、摩耗対策が出てきたのが新たな要因」と語り、維持管理コストの高さは想定外との認識を示した。

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