SNSを活用した新事業「ソーシャルプリントクラウド」の発表会で、広報担当に起用したモデルの泉里香さんに名刺を手渡すサガシキの枝吉宣輝社長=東京・赤坂のベクトルスタジオ

 総合パッケージメーカー「サガシキ」(佐賀市、枝吉宣輝社長)は7月から、主力の印刷技術と会員制交流サイト(SNS)を結び付けた新しい販売促進事業をスタートした。イベント会場で客がSNSに投稿した写真をその場で自動プリントできるといったサービスで、印刷市場が縮小する中での「新たな一手」としている。

 新事業の「ソーシャルプリントクラウド」は三つのサービスで構成する。一つ目はサガシキが国内独占販売権を取得した米国シェアトップのデジタルサイネージ(電子看板)管理システム「エンプラグ」を活用したサービス。結婚披露宴の来場者らがスマートフォンで撮影した写真を特定のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿すると、会場に設置されたモニターに次々と映し出される。

 二つ目の「インスタントプリント」は、エンプラグと同様に写真をインスタグラムに投稿すると、サガシキが開発した会場内の専用プリンターから自動で印刷される。「イベント主催者は来場者に現像した写真をプレゼントし、そのデータをマーケティングにも活用できる」という。

 三つ目は、菓子などのパッケージに写真やメッセージなどを個別に印刷できる「ハコギフト」。ありきたりのプレゼントは避けたい消費者ニーズに対応したサービスで、ウェブサイトで簡単にデザインして注文でき、贈り物や営業ツールとして活用できるという。

 三つのサービスに共通するのは、ユーザーが発信した情報をサガシキの技術で「形」にすること。枝吉社長は新事業のポイントを「シェア(分け合う)」と位置付け、「紙のパッケージは一方向でしか情報を伝えることができなかったが、SNSを使えばユーザー同士が情報をシェアできる。リアルな印刷物と融合し、新たな販促ツールに育てたい」と力を込める。

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