「ベンチに座っているつもりはない」とスタメンを目指すMF小川佳純=沖縄県の読谷村陸上競技場

■背番号20 「運命」のオファー再出発

 J2に降格した名古屋を契約満了となり、再出発の地に鳥栖を選んだ。名古屋で長く10番を背負い、J1通算286試合36得点、ACLでも22試合5得点と豊富な経験を持つ万能型MF。「鳥栖に拾ってもらってまたJ1でプレーできる。結果を残すことが恩返し」と闘志を燃やす。

 東京都出身の32歳。5歳で初めてボールを蹴り、小、中学生の時は地元のクラブチームで技を磨いた。高校は千葉の強豪、市立船橋。最後の冬には全国選手権で頂点に立った。「努力して、つらい思いを乗り越えたら、いい結果が出ることを証明できた」

 明治大に進学すると、1年からレギュラーに抜てきされた。プロへと巣立っていく先輩の背中を見て「しっかりと試合に出ていればプロになれる」と目的を持った。

 名古屋では、1年目から11試合に出場。2年目は主力として33試合で躍動し、11得点11アシストで新人王とベストイレブンに輝いた。活躍を認められ、3年目からは背番号「10」。絶大な信頼を得てチームをけん引してきた。

 ただ、名古屋一筋の10年間の中で、「競争意識はそこまで強くなかった」と話す。「甘い考えというか、ぬるい状況に浸っていたのかなと思う」。契約満了を告げられ、「もう一回り、二回り、選手として成長したい」とあらためて思った。

 そんな時に受けた鳥栖のオファー。大学時代に練習参加したことがあり「運命だと感じた」とすぐに決断した。ゼロからのスタートだが、「ベンチに座っているつもりはない」。決意は固い。

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