海外初の個展をフランス・パリで開いた冨永ボンドさん

ギャラリーの軒先ではライブペイントも行い、通行人らの注目を集めた

■真新しい作風 注目浴びる

 黒く着色した木工用ボンドで絵を描く多久市のアーティスト、冨永ボンドさんが6月上旬から約1カ月間、フランス・パリで個展を開いた。海外での個展は初めてで、昨年に現地を訪れた際に作家契約を交わしたギャラリーで開催。オープニングパーティーには現地のアーティストら約100人が集まり、真新しい作風で注目を集めた。

 個展には作品22点をはじめ、グッズなども展示・販売した。作品のテーマは「つなぐ」。異なる色の境界を黒色のボンド(接着剤)でつなぎ、絵を通して人と人とを結びつける願いを込める。

 個展を通して新鮮に感じたのは、作品に対するギャラリストの評価だった。同時多発テロなどを受け、移民の「排斥」「融和」に揺れる同国の情勢も反映してか、「人をつなぐことで世界平和を訴えている」。ギャラリー経営者のナタリーさんは、独自の解釈も込めて熱心に作品を顧客に勧めてくれたという。

 会期中に売れた作品は2点。それでも、接着剤を使った斬新な創作、“世界共通”の明快なテーマへの評価は高く、数点の常設展示が決まった。今後も「芸術の都」で個展を続けながら感性を磨き、新しい可能性をつないでいく。

■23日、アトリエ3周年イベント

 多久市北多久町にあるボンドさんのアトリエ「ボンドバ」で23日に開く。ボンドアート体験や、佐賀や福岡で活動する15人のアーティストによるライブペイントも。敷地内のギャラリーでは、原画も展示・販売する。10~18時。入場無料だが、ドリンクの注文が必要。問い合わせはボンドバ、電話0952(37)8646。

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