伊東さんの自由花に見入る来場者=佐賀城本丸歴史館

 日本いけばな芸術協会名誉特別会員で、華道家元池坊佐賀橘会支部最高顧問の伊東哲郎さん(84)による「池坊いけばな展」が25日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で始まった。草花の息吹を感じる作品が来場者の目を楽しませている。26日まで。

 伊東さんの生け花を中心に、支部員の作品を含め約80点を展示している。生け花の源流の一つである仏前供花から、立花、生花、自由花と生け花の歴史をたどる展観となっている。伊東さんの作品は、立花形式の大作が圧巻。ウメやキクの花を中心に、カエデ、サクラ、ヤナギの枝が広がる。静謐(せいひつ)な雰囲気にも流れと迫力が伝わってくる。

 ガーベラとスターチスを透明な変形花器に生けた自由花は、進化する生け花の創造性を感じさせる。枯れたハスを使った作品は、枯れた草木にも花があるという悟りを表現。伊東さんは「草木との語らいが生け花の根本」と語る。

 祖母らと訪れていた龍野由莉ちゃん(8)=大川市=は「こんなにいっぱい種類があるなんて知らなかった」と興味深く作品を眺めていた。会期中には音楽に合わせて花を生ける催しもあり、26日午後2時からは伊東さんが謡曲「半蔀(はじとみ)」に合わせて生ける。

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