■診療所で総合内科、整形外科

 杵島郡大町町の町立病院民間移譲問題で、大町町議会は23日、4月から町立病院を新武雄病院(武雄市)に経営譲渡する関連議案を賛成多数で可決した。譲渡額は3億5千万円。今後、入院病床が順次削減され、診療科目を減らして「診療所」として存続する。

 可決されたのは病院設置条例廃止議案と、病院の敷地約4600平方メートルと建物6棟(延べ床面積3400平方メートル)を、新武雄病院を運営する社団法人「巨樹の会」に3億5千万円で有償譲渡する議案。いずれも賛成7、反対2だった。

 採決前の討論では「有識者から十分に話を聞けたか」「民間移譲する根拠が薄弱で、町民との対話も欠いている」という意見や反対討論の一方、「有償譲渡で診療所が残り、病院間のバスも運行される。希望する職員の雇用も維持される」という賛成討論があった。

 水川一哉町長は議会後、「町民に賛否がある中、議会には重い決断をしてもらった。今後も地域医療充実のため医療機関や介護施設、周辺市町などとの連携に力を入れたい」と話した。

 大町町立病院の現況は、診療科目は外科、皮膚科など7科で入院病床は60床。常勤医3人を含めた正職員は52人、臨時職員は10人。移譲後は総合内科と整形外科を存続する。眼科も現医師を慰留する方向だが、存続のめどは立っていない。現在40人の入院患者は、新武雄病院などへの転院を勧めるが、期限は設けず状況に合わせて対応する。

・コラム「微風強風」 残された課題 大町町立病院民間譲渡

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