感 染

 絵は「記号性」「普遍性」がテーマで、最初からイメージがあるのではなく、描きながら形にしていく。下書きをシャーペンで描いたり、水彩の表現を実際に描いてパソコンに読み込んだりアナログの要素を取り入れることもあり、1枚の絵は10時間ほどで完成する。

 「それでも世界は何も変わってなかった」「窒息」など印象的な言葉が並ぶタイトルは、絵とは別に日常の中でひらめいたもの。絵と言葉が完全に一致しないのも表現の一部で、できあがった作品にメモの中から一番近い言葉を付けている。

 「すべての作品に自分にしかわからない記号がある」。昨年12月に出版した初のアートブック「感0(かんぜろ)」の冒頭文。作品の“記号”は見た人が探してほしいとwatabokuさん。

 昨年で制服のシリーズを描き続けて2年になり、今回の本の出版や東京、大阪での個展を一区切りにする。

 絵と真剣に向き合って約10年。水彩や色鉛筆、アナログにデジタルなど、右往左往しながら今のスタイルにたどり着いたように、これからも地道に活動しながら新しい作品を生み出していく。

■大阪で巡回展

 watabokuさんの巡回展「きみ、あなた、おまえ-大阪水素-」は24~30日(11時半~23時、土曜のみ12時~)、大阪市のギャラリーで食事も楽しめる「ディグミーアウト アート&ダイナー)」(中央区西心斎橋2-9-32アローホテルB1)で開催。問い合わせはディグミーアウト、電話06(6213)1007。

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