裁判員経験者と法曹3者で行われた意見交換会=佐賀市の佐賀地方裁判所

 裁判員裁判の経験者と裁判官や検察官、弁護士の法曹3者の意見交換会が20日、佐賀市の佐賀地裁であった。裁判員を務めた20代~80代の男女6人が重責を振り返りつつ、社会が制度への理解を深めるための一層の啓発を求めた。

 「事件に接し、ニュースに対する視点が変わった」「判決までの過程を経験でき、有意義だった」などと肯定的な声が上がる一方、40代男性は「専門的な知識が乏しいため、言いたいことが言えない人もいたのでは」と振り返った。

 守秘義務を巡っては、70代男性が「精神的な負担が大きい」と吐露し、20代女性は「どこからが守秘義務違反に該当するのだろう」と戸惑いも見せた。

 裁判員の選任については「現役世代は仕事に支障が出ると考えて、拒否するケースもあるのでは」と推し量る声が相次ぎ、積極的な広報の必要性を指摘した。

 意見交換会は、経験者の声を今後の運用に反映し、裁判員の不安や負担の軽減につなげようと2012年から始まった。これまで佐賀地裁で実施された裁判員裁判は57件で、342人が裁判員として参加している。

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