42人が出席した賀詞交歓会。平田尚士社長らがシンガポールへの輸出事業の経過を報告した=佐賀市諸富町の津田屋

 諸富家具振興協同組合(理事長・樺島雄大レグナテック社長、32社)は19日、佐賀市諸富町で賀詞交歓会を開き、シンガポールへの輸出事業の経過を報告した。昨年実施した現地販売会では価格の高さが改めて課題に浮上。販売会に臨んだ平田椅子製作所の平田尚士社長は「完成度とデザイン力を高めて価格に見合う価値を提案していく」と改善策を示した。

 販売会は昨年10~12月、同国のショッピングモールのほか、ギャラリーが立ち並ぶ商業地で実施。同社とレグナテックの2社がいすやテーブルを売り込んだ。品質に対する販売店や顧客の評価は高かったものの、購買客は少なく、「価格が高すぎる」との声が多く上がったという。

 平田社長は「品質が高くても、価値が伝わらなければ購買につながらない」と説明した。輸送費が上乗せされるため大幅なコスト削減は難しく、スギやヒノキなど日本独特の素材を活用して伝統技法も採用するほか、限定生産で希少性を高める必要性を強調した。

 両社は行政の支援も受けて海外デザイナーと協業し、3月に同国で開かれる国際見本市への出展準備を進めている。平田社長は「課題を分析して商品開発に生かす」と話し、樺島理事長は「海外展開には経営判断のスピードが重要。失敗を恐れずに臨む」と語った。

 賀詞交歓会には会員事業者や県、市、商工団体などから42人が出席した。

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