お披露目された映画「男はつらいよ」のさくら像と記念撮影する山田洋次監督(左)と女優倍賞千恵子さん。手前は寅さん像=25日午前、東京都葛飾区の柴又駅前

 映画「男はつらいよ」の主人公「寅さん」の銅像がある東京都葛飾区の柴又駅前に妹「さくら」の銅像が新たに完成し、お披露目の除幕式典が25日に開かれた。大きなかばんを手に放浪の旅に出る兄を、心配そうに見送る姿を表現した。

 さくらを演じた女優倍賞千恵子さんや映画を手掛けた山田洋次監督が、帝釈天題経寺の住職ら地元関係者と共に除幕。像を見た倍賞さんは「時が流れて、妹のさくらがいる感じ。お兄ちゃんも、もう寂しくないね」。山田監督も「寅さんに描かれた人情、まちの文化がいつまでも守られてほしい」と語った。

 1999年に完成した寅さん像は「旅に出るとき、さくらの方を振り返った」姿をモチーフ。さくら像はその視線の先に建てられ、サンダル履きにエプロンをかけ、手を組んで兄を見詰めている。高さは約160センチで、寅さん像と同じ彫刻家の吉田穂積氏が制作した。

 映画は寅さんを演じた渥美清さんが亡くなり、シリーズが終了した後も人気が衰えない。いつも兄を心配する心優しい妹さくら像の建設を望むファンの声を受け、地元商店会などが葛飾区に要望。区が約1600万円で設置した。【共同】

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