鹿島川で手作りのバンコ(椅子)に腰かけてウナギ釣りをする

 3月中旬の日曜日、鹿島川の堤防を通っていたら、河川敷の葦(よし)原から竿を数本出している人がいた。声をかけると「まだ1匹も釣っていない」と。板を敷いてめり込まないようにして、手作りのバンコ(椅子)に腰かけて釣っていた。去年はかなり釣ったそうだが、今年はまだ分からないと。

 名前は聞いていなかったが、あとで新町の井手代次郎さん(68)だということが分かった。毎年葦が芽吹くころにウナギが上り始めるので、待ちきれず竿を出すそうだ。ところが4月に入って鹿島川河川敷の潟泥を除去する工事が始まり、河川敷からは釣れなくなったので橋の下で釣っていたそうだが、最近はあまり釣れなくなったという。

 去年まで、中川と鹿島川の合流点では4月になると大潮のときに堤防に車が数台止まり、思い思いの場所で竿を出していた。今年は車が止まっているのを見たのは1度だけ。話によると小さいウナギしか釣れないので、みんな敬遠しているそうだ。鹿島川も塩田川も釣れないから、六角川に行っている人もいるらしい。

写真家 中尾勘悟(鹿島市)

このエントリーをはてなブックマークに追加