当選が決まり、支援者と握手する江里口秀次さん(右)=26日午後10時55分、小城市小城町の事務所

 現職と新人の一騎打ちとなった小城市長選は、現職の江里口秀次さん(64)=小城町=が4選を決めた。多選など一定の批判も浴びたが、3期12年の実績やスマートインターチェンジ整備といった大型事業の完成に意欲を見せ、支持を集めた。ただ、選挙戦は盛り上がりを欠き、前回に続く低投票率での信任となった。

 午後10時、1回目の開票速報で予想以上の相手候補の健闘に事務所内は張り詰めた雰囲気に。同10時24分すぎ、当選が決まると、支持者ら約100人から「勝った」と歓声が上がった。妻智苗さん(59)を伴って江里口さんが事務所に現れると大きな拍手。花束を受け取った江里口さんは「選挙戦期間中、(応援してくれる)人の情けを感じた。そういう人のために次もしっかり働きたい」と勝利宣言した。

 多選批判に加え、昨年2月開館した交流施設に追加工事費問題が起き、市職員のミスも相次ぎ、市政の規律性を問う声もあった。

 昨年12月の出馬表明以降、江里口さんの動きは早かった。自民、民進から推薦、社民から支持を取り付け、市内建設業や農業関係の組織票も固めた。出陣式には県関係国会議員や県議、市議のほか、横尾俊彦多久市長も駆け付け広域行政の安定性をアピールした。

 前回30・67%という低投票率だっただけに、小学校区ごとに街演をこなし、個人演説会では応援弁士も投票所へ足を運ぶよう呼び掛けた。連続で50%を切った投票率について、白石公太郎選対本部長は「有権者の反応が薄く、前回の低調な流れを引き継いだ形になった」と吐露した。

 当選祝いで事務所に駆け付けた市議は「結果的に前回より(票差が)詰められ、大勝とは言えない。批判票が多くあった事実と、投票率の低さをどう捉えて4期目に当たるか注目したい」と話した。

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