大賞を受賞した森園雅舟さんの少字数書「亀」

森園雅舟さん

 梧竹・蒼海顕彰第25回佐賀県書道展(佐賀新聞社主催)の最終審査が26日、佐賀新聞社であった。委嘱作品から選ばれる大賞には、森園雅舟(がしゅう)さん(79)=佐賀市=の少字数書「亀」が輝いた。

 1次審査を通過した公募作品123点と高校生作品154点、委嘱作品121点の合計398点を、審査委員長の島谷弘幸さん(63)=福岡市、九州国立博物館長=が選考した。

 大賞は「亀」の一文字を大胆に揮毫(きごう)した少字数書。島谷審査委員長は「にじみ、かすれを上手に使ってまとめている。墨色も造形もいい。筆の速度の変化が魅力的に表れている」と高く評価した。

 受賞の知らせに森園さんは「涙が出る」と喜び、「『亀』の最後のせり上がりに苦心し、半紙で何度も練習した。周囲の支えがあって取れた賞で、とてもありがたい」と話した。

 一般公募の部では、山田映泉さん(23)=佐賀市=の漢字「呉蘭雪詩」が最高賞の県知事賞を受賞。高校生が対象の新人賞には、伊万里高1年の里山素蘭さん(16)の漢字「曹全碑」など5作品が選ばれた。

 県書道展は、佐賀が輩出した書聖・中林梧竹、副島蒼海(種臣)の顕彰と書道文化発展のため、1993年に始まった。入賞作品は前期(5月3~7日)、中期(同10~14日)、後期(同16~20日)の3期に分けて県立博物館・美術館で展示する。

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