「じゃあ、リスケでお願いします」と言われて戸惑った。会話の流れから、計画を組み直す「リスケジュール」の短縮形と察したが、ビジネス用語として広く使われているのだろうか◆こちらは、いったい何度目のリスケだろう。九州新幹線長崎ルートに導入されるフリーゲージトレイン(軌間可変電車)の開発が、また遅れるのだという。線路のレール幅が異なる、在来線と新幹線のどちらも乗り入れられる夢の技術だが、いつまでたっても車軸部分に生じる傷を解消できずにいる◆このままでは2022年度の開業には間に合わず「年単位で遅れる」とか。いっそのこととばかりに、すべての区間を新幹線にする「フル規格化」を求める声も沿線から次々に上がり始めた。佐賀県としては800億円規模の財政負担になるという◆長崎新幹線がもたついているうち、27年にもなれば、最高時速500キロを誇るリニア中央新幹線が走り始める。東京・品川-名古屋間を、たった40分で結ぶと聞けば、最高時速でも270キロしか出ないフリーゲージはいかにも色あせる◆振り返れば、長崎ルートは費用対効果への疑問などから賛否が割れ、“切り札”としてフリーゲージ投入が決まったのではなかったか。リスケに次ぐリスケの末、やっぱりドタキャンなんて結末だけは勘弁してほしいところだが。(史)

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