吉野ケ里歴史公園そばに今秋オープンする農産物直売所「吉野麦米」の完成イメージ(提供)

「吉野麦米」のオーナーを務める中尾義之さん

 吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)の近くに今秋、民営の農産物直売所がオープンする。「吉野麦米(ばくべい)」という店名で、地場産の米や麦を使ったレストランや石窯パン工房などを展開する。地元の町おこし団体が栽培に取り組むオリーブの商品化も視野に入れるなど、歴史公園を訪れる観光客が立ち寄れる新しい拠点になりそうだ。

 歴史公園北口近くの国道385号沿いで、昨年末から着工している。長崎道の東脊振ICから歴史公園までの通り道にあり、県外からの集客も見込まれる。敷地面積は約6千平方メートル。大型バス駐車場も備える。

 「吉野麦米」は、古くは弥生時代から稲作が盛んだった土地柄をイメージして名付けた。運営会社を立ち上げ、萬永堂(神埼市)の中尾義之代表(53)がオーナーを務める。中尾代表は「佐賀の恵みと出合う場所」というコンセプトを掲げ、地元の魅力発信に意欲を燃やす。

 直売所機能に加え、加工販売を行う施設を併設して特色を出す。地元産大豆で作る豆腐店が出店するほか、おこわやそばを提供するレストランでは地元のモチ米やソバ粉を使用する。野菜や果物を加工し、漬物や甘味製品をつくり出す構想も練っている。オリーブ栽培で里山再生を目指す「吉野ケ里オリーブ会」との連携によるオリーブの商品化を見据え、搾汁工房を併設する。

 9月開店予定で、約40人の雇用を見込む。現在は農作物の搬入が可能な農家を受け付けている。「『食』を通じて人と人のアナログな交流が生まれてくることが楽しみ」と中尾代表は笑顔を見せ、「観光客だけでなく、地域の方に『よかったね』と言ってもらえるような施設を目指したい」と話す。問い合わせは中尾さん、電話0942(94)4901。

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