無投票で2期目の当選を果たし、インタビューに答える田島健一氏=白石町廿治の事務所

 24日告示の杵島郡白石町長選で、無投票での再選を果たした現職の田島健一氏(66)=福富下分=が、佐賀新聞社などのインタビューに応じた。2005年に合併した3町の融和が進んだことを無投票の要因に挙げたほか、19年開業予定の道の駅を農産物販売だけでなく移住・定住促進や観光振興にも生かす考えを語った。

 ■無投票での再選となった。

 約2万人の有権者が支持してくれたと思うとプレッシャーを感じる。合併して12年。1期目は旧町の壁をなくそうと、町民と膝を突き合わせて話す機会をつくり、総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略も町民と作った。そうして垣根が薄れてきたのも、無投票につながったと思う。

 ■2期目、最初に取り組みたいことは。

 昨年、大きな被害が出たタマネギのべと病対策だ。(本年産も)昨年末に発生し、すでに罹(り)病株の除去を2回やった。病気は特定の人だけでは防げず、みんなで取り組む姿勢をつくるのが私の仕事。研究者の間でもまだ「これ」という対策は見つかっていないが、農協や県、国の力も借りて生産を復旧させたい。

 ■そのほかの農業振興策はあるか。

 新たな産物が必要。道の駅「しろいし」で売り出す新たな物として今年から果樹栽培にトライしてもらっている。野菜など他の物でも仕掛けていきたい。

 ■日本創成会議の推計で「消滅可能性都市」に挙げられた。人口減少対策は。

 白石にたくさんの人が来てほしいが、「まず住んで」ではなく、新設する道の駅などで食べ物のおいしさとか、人の温かさを感じてもらうことから定住促進につなげたい。庁内や町民と研究会を立ち上げ、取り組みを具現化していきたい。

 ■まち・ひと・しごと創生総合戦略に観光振興を掲げている。具体策は。

 道の駅はいろんな情報のステーションでもある。食や農産物だけでなく、杵島山地にたくさんある遺跡の情報も発信する。地元の人もすごいものだと思っていないので、(価値を)再発見していく活動が必要。「白石にそんな物があったの」と、あっと言わせることをしたい。観光協会も早い時期に立ち上げたい。

 ■佐賀空港への配備計画がある自衛隊新型輸送機オスプレイは、視界不良時には白石町上空も通過する。畜産農家などからは騒音に懸念の声も上がっている。

 沖縄で事故があり、議論はスピードダウンした。一介の首長が国の防衛政策に大きな声を発することではないが、現時点では事故の原因を追究し、安全と言ってもらってからが検討のスタートだ。畜産への対策については国に万全を期してもらわないといけない。

このエントリーをはてなブックマークに追加