鋤簾を下ろしてアカガイを掻き捕り、ある程度たまると引き上げていく

■水揚げ量年々下降

 今年のアカガイ鋤簾(じょれん)漁の解禁は5月21日だった。5月25日正午ごろ、鹿島市浜南船津の小柳淳二さん(51)の豊漁丸に乗せてもらい、七浦干拓沖の漁場へ向かった。船には丸サの旗。サルボウ(アカガイ)鋤簾漁の漁船だという印だ。

 県の観測塔の近くの漁場に着くと、鋤簾を下ろしてエンジンをかけ、輪を描きながら海底のアカガイを掻(か)き採る。ある程度たまると引き上げてベルトコンベアーにのせる。今年はほとんど育っていないらしく、3年ものの大きな貝が多い。5時間近くでようやく1トン余り採れた。昨年は2トン以上採れていたのだが…。

 初日が1.3トンで、2日目から1.15トン、0.9トン、0.6トンと減り、今年は4日間でやめたそうだ。値段は例年の倍というが、昨年の10分の1の水揚げもなかったわけだ。

 原因は特定されていないが、ナルトビエイの食害も疑われている。いずれにしても有明海の海況は年々悪くなってきている。貝を餌にしているイイダコやマダコが今年は捕れていない。また、深場にいる天然のサルボウを捕る「肩掻き」(長柄鋤簾漁)も今年はできないらしい。

写真家 中尾勘悟(鹿島市)

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