署名済みの大統領令をかざすトランプ米大統領=23日、米ホワイトハウス(UPI=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は23日、環太平洋連携協定(TPP)から「永久に離脱する」とした大統領令に署名した。署名に先立つ会合で日本の自動車市場を「不公平だ」と批判し是正を迫る考えを表明した。米政府は自動車輸出の促進や貿易赤字削減に向けた2国間協議を日本に呼び掛ける方向で検討に入り、自動車を中心に日米貿易摩擦が再燃する恐れが出てきた。市場開放を巡りトランプ氏が厳しい対日要求を突きつける懸念は拭えず、安倍政権は対応に苦慮しそうだ。

 トランプ氏はホワイトハウスで署名した。日本などの参加国に通知し、今後は2国間の通商協定締結を目指す。日米を中核とするTPPは崩壊し、協定は発効しない。TPPを成長戦略の柱に据え、トランプ氏に翻意を促すと主張してきた安倍晋三首相にとって大きな打撃となる。

 労働組合の代表と面会したトランプ氏は「TPPを公式に終わらせた」と述べ、大統領令の内容は「非常に強力だ」と強調。2月にも見込まれる安倍首相との会談で、2国間協定を打診したり、日本への自動車輸出促進や日本との間の貿易赤字削減に向けた協議を呼び掛けたりする可能性がある。

このエントリーをはてなブックマークに追加