インタビューに応じるJA佐賀中央会・新会長の金原壽秀氏=佐賀市栄町の佐賀県JA会館

 JA佐賀中央会の新会長に就任した金原壽秀氏(67)が佐賀新聞社のインタビューに答え、集落営農組織と連携を深め、消費の現場をより意識し、収益増に取り組む方針を語った。政府・与党が進める農協改革については「農業を分かっていない人が無理難題を押し付けている。国による強制的な進め方は受け入れがたい」と批判、自己改革に取り組む姿勢を強調した。

 金原氏は6月末の通常総会で、2003年から14年間トップを務めた中野吉實前会長の後任に選出された。基本的には中野氏の方針を踏襲しながら、JAを指導する機関として中央会の役割を果たしていくとした。農家の所得増大に向けては、近年カット野菜のニーズが高まっていることに触れ、材料を県産で賄えるよう集落営農組織との契約栽培などに力を入れていく考えを示した。

 欧州連合(EU)と大枠合意した経済連携協定(EPA)に関しては、県内の酪農や畜産への影響を懸念し、「国は影響をきちんと検証し、対策を打ってもらいたい」と注文した。県農政協議会のトップとして政治との関わり方では「われわれの思いにきちんと対応してくれる人を選択しないといけない」と、自民党をけん制した。

 自身が組合長時代にJAさがで相次いだ不祥事については謝罪し、役員の責任問題を含め再発防止に努める考えを語った。(聞き手・澤野善文編集局長)

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