トランプ米政権の「顔」となるスパイサー大統領報道官が23日、最初の定例記者会見に臨んだ。自らの事実誤認を認め「うそをつくつもりは決してない」と語る場面もあったが、主張の押し付けも目立ち、ホワイトハウス担当記者団には不信感が漂った。

 会見は予定より約15分遅れて午後1時45分ごろから始まった。スパイサー氏は会見にインターネット電話「スカイプ」の導入を突如表明。参加者のために「4席を確保する」と述べたが、会見場の49席は既に各メディアに割り振られ、どう配置するのかは不明だ。

 トランプ大統領就任式の人出が過去最高だったと21日に主張したことについては誤った数字を引用したと認めたものの、「何千万人もの人がオンライン上で見たのは間違いない」と言い続けた。

 緊張を帯びたのは会見終盤。トランプ氏が就任前の会見で非難したCNNの男性記者が、就任式の人出にこだわるのは「トランプ氏の意向か」とただすと、スパイサー氏は途端に気色ばみ「テレビをつければ毎日、毎日批判ばかり。(トランプ氏は)いら立っている」と本音を吐露した。

 「皆さんと健全な関係を築きたい」。スパイサー氏はそう呼び掛けた。だが事実関係すらすぐには認めようとしない姿勢に「事実を語るつもりはあるのか」と疑問をぶつける記者も。記者団幹事役のロイター通信記者は「(良い関係を築けるかは)彼や大統領の態度次第だ」と米紙に語り、突き放した。(ワシントン共同=丹羽祐二)

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