東日本大震災で大きな被害に遭った岩手、宮城、福島の3県に「震災で親を亡くした孤児の支援のために使ってほしい」との遺言とともに、匿名希望で約1700万円の価値の土地と預貯金約4千万円の計約5700万円相当の寄付があった。

 3県によると、遺産が寄付金として震災孤児支援のため贈られることはあったが、土地の寄付は初めて。今後、一般競争入札を行い、遺言状の要望通り、土地の売却代金と預貯金を3県で均等に分け、孤児や遺児のための基金にそれぞれ充当する。

 3県の担当者によると、2014年10月、遺言執行人の弁護士から3県に、土地と預貯金を寄付したいとの申し出が同時にあった。土地は大阪市都島区にあり、広さは63・22平方メートル。最低売却価格は1694万円で、一般競争入札は6月6日に行われ、3県は来春に売却代金の分配を終える予定だ。

 土地の測量や境界線の画定を福島県が、老朽化が進んでいた寄付した人の家の解体は宮城県が行った。不動産鑑定など土地の売却に向けた手続きは岩手県が担当。入札希望者は30日午後5時までに必要書類を岩手県に提出する必要がある。

 預貯金約4千万円は3県に1千万円ずつを分配済みで、残り約1千万円については、建物の解体や土地の測量、不動産鑑定などにかかった経費を差し引いた後、分ける方針。【共同】

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