無人探査機ジュノーが2016年12月に撮影した木星の南極。台風のような大気の渦が集まっている(NASA提供・共同)

 木星の赤道近くの大気でアンモニアの雲がわき上がり、大規模な対流活動が起きていることを無人探査機「ジュノー」の観測で確かめたと、米航空宇宙局(NASA)のチームが26日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 南極や北極の周辺では台風のような渦が数多く発生し、大きいものは直径約1400キロに達していた。チームは「私たちの木星に対する理解はジュノーの観測で変わりつつある」としている。

 木星は直径約14万キロ。厚さ約千キロの大気に覆われ、アンモニアの氷の雲が表面に美しいしま模様を作る。アンモニアの対流はこれまで数十キロの深さまでと考えられていたが、実際は深さ100キロ超まで及ぶとみられることが分かった。

 大気の下には液体水素の層が、中心部には鉄や岩石の核があるとされる。ジュノーが木星から引っ張られる重力の変化を観測して内部構造を推定すると、従来考えられていたより核の部分が大きいか、重い元素が含まれている可能性があるという。ジュノーは昨年7月に木星に到着し、細長い楕円(だえん)軌道に入った。2018年まで観測を続ける予定。【ワシントン共同】

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