C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品が奈良県の薬局チェーンから見つかった問題で、厚生労働省は23日、卸元に当たる東京都内の卸売販売業2社の在庫から、偽造品数十錠入りのボトル計9本が新たに見つかったと発表した。9本の仕入れ先は卸売販売業の許可を得ていない個人の可能性が高いことも判明。厚労省は医薬品医療機器法(旧薬事法)違反の疑いもあるとみて関係自治体に詳しい調査を求めた。

 奈良県は同日、偽造品が最初に見つかったのは「関西メディコ」(奈良県)が運営する「サン薬局」の同県内の3店舗と公表した。全59店舗を調査した結果、新たな偽造品は見つからなかったとしている。

 厚労省によると、奈良県や東京都が流通ルートを調査した結果、複数の業者を介して関西メディコに卸していた都内の卸売販売業1社の在庫から偽造品6本を発見した。

 この会社から医薬品を仕入れている別の卸売業1社の在庫からも偽造品3本が見つかった。関西メディコにはハーボニーを卸していないため、厚労省はこの会社を通じて別の薬局などに流通した可能性の有無も調べている。

 奈良県の3店舗で見つかった5本も含め、偽造品はいずれも正規の箱と添付文書(説明書)がない状態で流通していた。

 ハーボニーを製造販売する米製薬会社ギリアド・サイエンシズは、正規の箱に入っていない製品があれば同社に相談するよう呼び掛けている。【共同】

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