九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化を要望する文書を提出する武雄市の小松政市長(中央)と嬉野市の谷口太一郎市長(左)=21日午前、佐賀県庁

 佐賀県武雄市の小松政市長と嬉野市の谷口太一郎市長は21日、そろって佐賀県庁を訪れ、九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)の全線フル規格化を副島良彦副知事に要望した。

 新幹線区間と在来線区間を組み合わせて計画されている長崎ルートを巡っては、運行車両に採用予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発が遅れ、2022年度の暫定開業に先行車が間に合わない見通しになった。

 佐賀県内のルート沿線で長崎県寄りの両市は、時間短縮効果が大きい全線フル規格への期待が強い。小松市長は「安全性や高速性、関西方面への直通乗り入れが全て確保できるのがフル規格だ」と主張。谷口市長は「全線フル規格整備による効果を再度検証してほしい」と働き掛けた。

 副島副知事は、全線をフル規格にした場合に県が約800億円の追加負担を求められると説明し「とても負担できない」と強調。両市長が財源分担の枠組み自体の見直しを国に要請するよう訴えたのに対し「法律を変える見通しは立たないと考えている」と述べた。【共同】

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