「相手候補の約4600票を真摯に受け止める」と語る江里口秀次氏=小城市役所

 小城市長選で4選を決めた現職の江里口秀次氏(64)=小城町=は27日、佐賀新聞社のインタビューに応じた。「相手候補が獲得した4642票の重みを真摯(しんし)に受け止めたい」と気を引き締めて市政に取り組む姿勢を見せた。市内に来春開設予定の西九州大新学部の学生や職員の定住支援策を早期に打ち出し、市内全小中学校への冷暖房設置へ財源確保を目指す方針を示した。

 -選挙結果の受け止めを。

 今回は投票率が上がり1万票台に乗せた。3期までの実績を評価してもらった上に、選挙を通じて市民とより多くの縁ができ、活力をもらったと思っている。逆に相手の得票約4600票は基本的に浮動票だと思うが、「意見」として真摯に受け止める。

 -両候補とも投票率50%以上を目指し選挙戦を展開したが及ばなかった。

 個人演説会など選挙戦を通じ、投票への呼び掛けをしたが、結果を見る限り努力不足だった。ただ、関係者の懸命の協力で12%底上げできた。分析は出ていないが、10代有権者の投票率も気にかかる。

 -4期目に当たりすぐ取り組むべき政策は。

 三つある。一つ目は来年春に開学する西九州大新学部設置の学生と職員の定住数の確保。新年度中に(文科省の設置認可が下りれば)学生募集が始まるため、早めの定住支援策を打ち出さないといけない。二つ目は、運動公園元計画地の利活用策を考えるプロジェクトチーム(PT)の発足。イメージ的には「自然」「定住」「福祉」での利活用を描いている。PTは最初は職員で構成し、たたき台ができたところで外部の意見を拝聴したい。三つ目は市内全小中学校への冷暖房設備の導入。ふるさと納税を財源の一つとして視野に入れている。ただ、不安定な要素もあり、まずは導入に当たり費用と設置期間を早急に精査し、財源を確保して取り組んでいく。

 -牛津地区の活性化事業を重点に挙げていた。

 牛津拠点地区市街地活性化事業は基本構想がまとまった。新年度からは複数ある事業をどれから優先させるかで国の補助金を申請したい。牛津駅南側の入り口設置が基本的な課題となる。

 -多久市との自治体病院統合化と新病院構想にどう取り組むのか。

 小城、多久両市長が参加する研究会で地域医療の在り方の指針が出された。この報告を重く見ている。具体的な動きは、9月の多久市長選後から腰を据えて取り組まないといけない。かといって仮に新病院設置となると、国からの補助申請期限も迫っている。基本的に小城市民病院をどう残していくかを考えている。

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