2013年に続き現職と新人の一騎打ちとなった小城市長選は、江里口秀次氏(64)=小城町=が、女性新人候補(64)を約6400票差で破り4選を決めた。3期12年の実績が評価された形だが、県内の首長選挙では例をみない2回続けての50%を切る投票率。選挙戦は終始盛り上がりを欠いた。

 今回42・81%は、前回30・67%に続く低投票率。当日有権者数(3万7079人)の比率でみると得票数は約3割で、盤石の支持を得たとは言い難い。

 選挙戦で現職の危機感は強く、自民、民進など主要政党に推薦願を提出したことからも見て取れる。しかし、2月の交流施設の追加工事費問題、著作権侵害やマイナンバーカード補助金手続きの誤りなど、職員による業務上のミスが続き、長期市政運営による緩みに対する市民の不信解消までには至っていない。

 対立候補が訴えた市民の声の反映や徹底した情報公開といった市政改革の訴えは、現職批判に期待も加わり得票を押し上げた側面もあるだろう。実際、三日月町の60代主婦は「新人候補の訴えは、他の自治体では当たり前のこと。ただ小城では新しい風に思えた」と指摘、共感を得てもいた。

 「安心して暮らせるまちづくりにまい進したい」と4期目の抱負を語る江里口氏。まずは、かじ取りの長期化で表出し始めた組織のひずみを改善、立て直すことで市民の負託に応えたい。

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