開花時期を制御して遅らせたことで、大きく成長したイネ(右側)(東京大提供)

 特定の農薬を散布することで花が咲く時期を制御できるイネを、遺伝子改変技術を使って開発したと、東京大などのチームが27日付英科学誌に発表した。

 イネは栽培する場所の気候によって開花や収穫時期が異なることから、地域で栽培できる品種が決まっている。井沢毅・東大教授(植物分子遺伝学)は「栽培する環境に合わせて開花や収穫の時期を制御することで、収量や品質を上げられる可能性がある」としている。

 チームはまず、開花を抑える遺伝子の働きを高めて、花が咲かないようにしたイネを作製。次にこのイネに、病気に強くする農薬にさらされると活性化し、開花を促すタンパク質を生成する遺伝子を導入した。この結果、農薬をかけて40~45日後に花が咲くイネができたという。この手法で作ったある飼料用品種は、一つの穂当たりのもみ数が3割ほど増えた。イネは屋内のほか、野外の鉢で栽培しても農薬散布で開花が誘導できた。チームは今後、水田でも同様の手法で開花するか調べる予定。【共同】

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