イノシシなど野生鳥獣による農作物被害を防ごうと、佐賀県は23日、小城市三日月町で対策指導員向けの研修会を開いた。市町やJAの担当者、猟友会メンバーらが被害の現状や効果的な対策を確認した。

 野生鳥獣による県内の15年度の農作物被害額は1億7500万円。ワイヤメッシュ柵の設置など対策が進み、02年度の7億円をピークに減少しているものの、イノシシによる被害は1億1千万円と全体の63%を占めている。

 研修では、県農業技術防除センターの担当者が、イノシシは学習能力が高く、防護柵に慣れてしまった個体は捕獲しなければ1頭でも被害が発生すると説明した。イノシシによる被害が相次ぐ要因には「人工林の手入れが行き届かず、耕作放棄地も拡大していることがある」とし、イノシシの捕獲だけでなく、集落周辺の環境改善や農地管理を徹底するよう呼び掛けた。

 研修は2006年から毎年実施。鳥獣捕獲の関係法令や先進地の取り組み事例の説明もあった。

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