高齢者の自宅を訪問し、普段の暮らしぶりなどに耳を傾けた山口祥義知事(左)=佐賀市内

■高齢者宅を訪問

 民生委員・児童委員の実情を広く知ってもらおうと、山口祥義知事が26日、「一日委員」を務めた。高齢者の自宅を訪問して暮らしぶりや困り事を尋ね、地域住民を見守る役割を担う委員の重要性をPRした。

 佐賀市で一人暮らしをしている高齢者を訪問した。90代の女性宅では、どのように買い物をしているか質問し、近くの青果店が閉店して困っている現状に耳を傾けた。70代の女性からは、空き家が近所に増えて不安を募らせている心境を聞いた。

 約20人の委員との懇談会にも臨んだ。県内の民生委員・児童委員数は2111人で、定数2130人に対する充足率は約99%。全国平均と比べると高いものの、次の担い手の確保が課題になっている。委員からは「声を掛けても、なかなかやってもらえない」と、悩む声が漏れた。

 山口知事は「多様な人生に寄り添い、何とか助け船になろうとしている委員の強い気持ちに敬意を表したい」と述べた。その上で「いろんな人が担い手になるようなシステムが必要だ。自治会などの地域活動を支える人をどう呼び込むか、皆で考えていくべき時期なのかもしれない」と指摘した。

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