募金を受ける岩下仁子さん(右から3人目)=鳥栖市の基里小

 九州北部の豪雨で大きな被害を受けた福岡県朝倉市の復興に役立ててもらおうと、鳥栖市の基里小児童会が13日から19日まで校内で募金活動をした。同小5年の岩下仁子(にこ)さん(10)が、祖父母が住む朝倉市の被災状況を作文にして訴えたのがきっかけ。総額で4万2499円の義援金が寄せられ、鳥栖市社会福祉協議会を通じて朝倉市へ届ける。

 岩下さんは被災後初の日曜となった9日、祖父母宅を訪ねた。田植え直後の水田を土砂が埋め尽くし、有名な三連水車も壊れていた。祖父母は無事だったが、家の床下まで水が押し寄せたという。行方不明者の捜索に加わっている父親からは、襲ってきた濁流にのまれそうになり間一髪で高台へ逃げて助かった様子を聞いた。

 岩下さんはじっとしていられず帰宅すると、見てきたことをまとめ、「私に何かできることがないかと考え、基里小の皆さんに募金を呼び掛けることにしました」と作文を書いた。担任の浅井敬子教諭に見せると、学校を挙げて取り組むことが決まった。

 登校時間帯に岩下さんと児童会のメンバー約20人が校内で募金を呼び掛けると、児童たちが次々に応じた。岩下さんは「いつも遊びに行っていた風景が一変していてとても悲しくなったけど、みんなが募金してくれてうれしい」と話していた。

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