モデルとしても活動し、「農業のイメージを覆したい」と語る奥園淑子さん=福岡市博多区の福岡国際会議場

■九州農業ドリームプラン プレゼン(3)

 5日に福岡市で開かれた「九州農業ドリームプラン・プレゼンテーション2017」では、農業に携わる佐賀県関係者4人が将来の夢を熱く語った。アスパラガスの生産・加工とモデル活動を両立している奥園淑子さん(神埼市)の発表要旨を紹介する。

 4年前、芸能事務所に所属してモデルとして活動し、同時に実家のアスパラの配達、発送を手伝うようになった。モデルをしている自分は好きだったけれど、常に評価され、周りの目線ばかりを気にし、自分が自分じゃなくなっていく感覚だった。

 モデルをやめて農業一本でやろうと考えていたある日、収穫に行こうと外に出ると、学生が笑いながら話している声が聞こえた。「農業? 絶対無理。臭いし汚い。せめて室内でする仕事がいい」。本当はむかつくはずなのにその時の私は妙に納得した。自分で選んで始めたはずなのに、農業をしている自分が恥ずかしかった。

 農業は命を生み、育て、与える職業。アスパラと真剣に向き合わなければ見えなかった。でも農業は好きでも、しているところは見られたくない。私のそんな思いを感じてくれた人が、もっと自信を持てるようにおしゃれでかわいい作業着を作ってくれた。そのおかげで私は変われた。

 今、農業をしながら再びモデルをしている。私にしかできない私なりの色で農業のイメージを覆し、農業の楽しさや良さをもっとみんなに知ってもらいたい。

 観光農園や生産者と消費者をつなぐ大バーベキュー大会、そして、機能的でおしゃれな農作業着のコレクション-。私がそうだったように、着る物だけで気分が変わる人もいるはず。それだけで毎日の作業が少しでも楽しくなったらすてきなこと。農業の世界に新しい風を巻き起こしたい。

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