受賞した作品を手にする吉島ひろ子さん=佐賀市大和町の吉島伸一鍋島緞通工房「無寒暑庵」

 佐賀市大和町の吉島伸一鍋島緞通(だんつう)は29日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で特別展を開く。4代目技術継承者の吉島ひろ子さんが昨年12月、全国伝統的工芸品公募展で特別賞を受賞したのに加え、工房の鍋島緞通が佐賀県伝統的地場産品指定を受けたことを記念して、受賞作品を含めた約30点を展示する。

 公募展の受賞作は、一般的な鍋島緞通より小さい縦160センチ×横55センチの2枚セット。明るい色調の「星花(ほしはな)」と落ち着いた印象の「雪待(ゆきまち)」で、同じ図柄を異なる色合いで織った。吉島さんは「現代の暮らしに溶け込む使いやすいサイズとし、つなげて使うこともできるよう図柄や糸で統一感を出した」と話す。

 全国規模の公募展では緞通を知らない審査員も多く「賞へ応募し続けることで認知度を上げていきたい」と話す吉島さんは、年4回ほど工芸品展に応募している。昨年12月、伝統の技術を受け継ぐ経営体として県から伝統的地場産品指定を受け、今後の活動にも弾みがついたという。

 特別展は入場無料。午後6時から予定している声楽家の江副友美さんとピアノの黄世和(ファンセファ)さんの音楽会は要予約。問い合わせは同社、電話0952(37)8546。

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