現職の実兄、末安長夫氏(65)=白壁=はみやき町長選の立候補届け出会場に姿を見せず、出馬を見送った。取材に「選挙をしたら兄弟対決ばかりが強調されて佐賀県民や町民に嫌な思いをさせるだろうし、町のイメージも悪くすると思い断念した」と述べた。

 長夫氏は年明け早々の1月6日に立候補の意思を表明。今月14日には記者会見して「在職期間が長すぎるし、ハコモノが多すぎる」と現職の弟の多選や政策を批判した。一方で「兄弟対決」と注目を集め在京や福岡のテレビ局からも取材申し込みが相次ぐことに「嫌気が差す」と漏らした。

 告示前日の27日は知人らに「町長選を断念し町議補選に出ます。応援願います」とメールし町選管から立候補届け出書類を受け取っていた。「町議補選を勧める助言があったが、今さら補選に出るのもおかしいと考え直した」という。

 町選管には終日、「実兄が届け出たか」を問い合わせるマスコミからの電話が続いた。一部に締め切り間際に届け出るとの情報があり、庁舎に人が出入りする度に緊張が走る場面も。職員の一人は「人騒がせな」とつぶやき、選挙管理委員は「表明されていたので…本人がどう考えられたか」と少し疲れた表情で話した。

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