32人が立候補した市議選の選挙ポスター=唐津市栄町

 市長選と同じ29日に投開票される唐津市議選は、終盤戦に入った。定数2減の30議席を32人が激しく戦う。地元や候補者不在の「空白」地域などでつばぜり合いし、4人が火花を散らす市長選の影もちらつく。

 立候補者の顔ぶれは、現職22人、元職1人、新人9人。4年間のうちに県議へのくら替えなどで4人が任期途中で辞め、満了まで務めた6人も引退。前回の当選者から10人が出馬せず、新顔が多い。現職の一人は「新人が10人近く出ると、思わぬところに看板が出たりしていて、流れが分からなくなる」と渋い表情だ。

 地区別は旧市が18人、浜玉が3人、相知、北波多、肥前、鎮西、呼子が各2人、七山は1人。前回は共産現職が1人出ていた厳木がゼロとなり、地元を固めた上で、上積みを狙う陣営が入り込んでいる。新人の出馬で、湊や浜玉、市中心部などで票の争奪戦が過熱しているとみられる。

 ある新人は「地元も大事だけど、地元のためだけの市議ではないし…」と市全域を見渡す。2005年の8市町村の合併から4回目の市議選。有権者の中には「地域代表にこだわらず、広く市のために働く人を」との声もある。

 党派別では公明と共産が各3人、自民と社民、民進が各1人。このうち公明と共産、さらに議席を持たない民進に新人候補がいる。無所属は23人。

 保守分裂の市長選の影響も少なくない。多くが「無所属」を名乗る2会派ある自民系の市議たちは、それぞれの立場で市長候補との距離をにらみながら動いている。

 定数32に34が立候補した前回は、トップが3147票を集め、最下位当選は1364票。前回30番目の当選は1575票で、投票率も影響するが、当選ラインは上がるとみられる。

このエントリーをはてなブックマークに追加