米国の食品安全強化法について解説するジェトロ農林水産・食品部調査チームの川原文香さん=佐賀市のグランデはがくれ

 米国の食品安全強化法を学ぶセミナー(佐賀銀行、ジェトロ佐賀貿易情報センターなど主催)が、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。ジェトロ農林水産・食品部調査チームの川原文香さんが、食中毒やバイオテロへの予防措置を求めている強化法の趣旨を紹介し、対応策を助言した。

 川原さんは、米国で食品由来の疫病による死亡が多かったことなど、2011年に強化法が制定された経緯を説明。16年9月、ジュース製造などで食品安全計画の策定が義務づけられたことを伝えた。対応策として、食品中に潜む危害要因を科学的に分析し、除去工程を常時管理して記録する「HACCP」のノウハウが生かせると強調した。

 米国食品医薬品局(FDA)の査察が強化され、漬物メーカーが菌の増殖を防ぐため水道管に逆流弁を付ける指導を受けたことも示し、「対応を迫られる企業は規模で異なる。行うべき対策は事細かに決められ、分かりづらいので相談を」と呼び掛けた。

 セミナーは、食品や農産物の輸出を検討している企業の担当者ら約60人が聴講した。

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