佐賀県と地元水産業者による養殖フグ肝の食用解禁の提案に対し、内閣府食品安全委員会は28日、「食品としての安全性が確保されると確認できない」と結論付ける評価書を了承した。県は評価の科学的根拠を示すよう反論の意見を提出していたが、結論は覆らなかった。

 県と唐津市の業者が提案していたのは、食物連鎖によりトラフグに蓄積する毒を養殖により遮断して無毒化し、一匹ずつフグ肝の猛毒テトロドトキシン(TTX)を調べ、検出下限値以下だった場合のみ、特定の飲食店で出す仕組み。

 食安委の評価書は、肝臓の一部だけTTXを検査しても全体の安全性は保証できず、TTXに匹敵する毒が含まれる可能性も否定できないなどと検査方法の不十分さを指摘。その上で一匹ずつ調べたとしても「安全性が確保されると確認できない」とした。

 佐賀県の山口祥義知事は「難しいと思っていたが、残念に思う。食文化に対する問題提起ということで、しっかり主張していったので一定の意義はあった」と述べた。今後は、評価書を精査した上で「事業者とも相談して考えていきたい」と述べた。

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