ペレットを燃料に使う窯でピザを焼いて楽しんだふれあいフェスタの参加者=佐賀市富士町

■エネルギーも地産地消へ

 森林資源を有効活用しようと、佐賀市の山間地域にあるNPO法人が、木くずを圧縮して小さく固めた木質燃料「ペレット」を生かそうと取り組んでいる。ペレットをストーブの燃料にしてエネルギーの「地産地消」を促し、森林保全や雇用創出につなげる狙い。今月、富士町で「ペレットふれあいフェスタ」を開き、地域おこしの可能性を探った。

 木質資源は燃やして生じた二酸化炭素を、木が成長過程で吸収するため持続可能な特性がある。フェスタではペレットを使うストーブを製造販売し、森林資源の循環に取り組む古川正司さん(新潟県)を講師に迎えた。古川さんは「間伐材や製材で発生する木くずの活用だけでなく、雇用が生まれ、定住や地域の経済的自立にもつながっている」と強調した。

 参加者はペレットを製造する富士町のNPO法人みんなの森プロジェクトの作業工程を見学。ペレットは佐賀市三瀬支所が導入したストーブに使われ、新年度からは市北部地域の民家や事業所へ販路を拡大していくという。

 フェスタではペレットを使って窯で焼いたピザやスイーツも振る舞われ、親子連れなど約50人でにぎわった。主催したNPOムラークの田中一平代表(36)は「利益を生む仕組みがないと森の維持はますます難しくなる。ペレットは可能性があり、山を見る目が変わるきっかけになる」と期待した。

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