コラム100本を市教育委員会HPへの掲載を続けた今村統嘉さん=小城市役所

100本目の教育長コラムは今村さんが大好きな天山を題材に、教師や児童、生徒へのメッセージを込めた内容となった(小城市教育委員会HPから)

 2005年の市制施行後、12年間、小城市の教育長を務めた今村統嘉(もとよし)さん(71)はこのほど、市教育委員会のホームページに書きつづった「教育長コラム」の100回目の更新を果たした。今村さんは31日に退任するため、今回で最後となる節目のコラムは、自身が畏敬の念を込める「天山」を題材に、教師や児童・生徒たちへの力強いメッセージとして有終を飾っている。

 「教育長コラム」は10年12月22日からスタートし、およそ1カ月1回のペースで6年半書き続けた。同教委によると、アカウント数は約1万件を超えたという。

 執筆動機は、市議会で教育長の見解を述べることはあっても、市民向けに教育理念を語る機会が少ないと痛感。当時、ICT教育が本格的に導入されようとしていたため、SNSへの関心を深める意味で、自身の思いをコラムにして、ネットを通じて市民に伝えようと思いついたという。

 市教育界のトップに立つため、学校現場に従事する教師や、児童生徒が萎縮しないよう注意を払った。「市民がうかがい知れないところで頑張っている教員や子どもたちの姿を伝えたい」と前向きな内容を毎回更新。100回の中で多く使ったキーワードは「きずな」「ほこり」「つながり」という。

 心に残るコラムは12年7月11日付の「J1サガン鳥栖と小城市の教育」。今村さんは佐賀大学時代、MFとして試合で活躍し、13・14年度は県サッカー協会の会長も務めるなど、前身の鳥栖フューチャーズ時代からサガン鳥栖を注目していた。J1に昇格した同チームの活躍ぶりに心躍らせ「(J1での戦いに)困難だと思われる中でも基本に忠実にがんばるサガン鳥栖に学び、そのチームカラーを小城市の教育にも取り入れたい」と書き込んでいる。

 最終回のコラムは「秀峰天山を仰ぐ」とのタイトルで「天山から有明の海まで豊かに流れる川のように絆を強くしましょう」「小城の文化・伝統・歴史・自然を郷土の誇りとし、後世に繋(つな)ぎましょう」などの教訓を示し、「きずな」「ほこり」「つながり」を意識した文章で締めくくった。

 同教委は今村さんの退任後、同コラムが閲覧できるよう数週間は残すという。

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