1年半あまり待たされた長崎県の中村法道知事に対するインタビューが実現した。結果的に突っ込んだ答えはなく従来の考え方にとどまったが、今回は何より長崎県側をインタビューの舞台に上げることができ、意義はあったと考えている。

 長崎県は先延ばしにした理由をこう説明した。

 (一昨年8月に)申し込みがあった時点で知事に伝え、その時は了解を得た。ところが、その後、関係課と調整する間に、時間が経過し、再度、取材要請があった時は諫早湾干拓問題が和解協議に入ったため、知事が「今は難しい」と判断、(昨年10月中旬に)断ることになった。

 長崎県側の説明には不満も残る。しかし、ことさらそこを問題視するのではなく未来志向の関係を築いてくことにしたい。賛否は別に新幹線長崎ルートはじめ、長崎側の立場をあらためて丁寧に説明してもらった。

 諫早湾干拓事業(25日付に既報)においては、地域の対立がクローズアップされがちだが、その構図をつくり出しているのは国にほかならない。だからこそ、現場となる地方はお互いの意見をつき合わせることを心掛けたい。結論は変わらなくても、そうすることで関係は深化していく。佐賀新聞もお手伝いを続けていく。

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